
場や人がひとつの生命体になっていく際の組み上げ方。
みたいなはなしです。
みたいなはなしです。
場のプロセスデザイン
とある場(人たちや空間)がある時に、
どんなふうにその場で関わり合っていくかによって
その場の生命体としての性格や機能は大きく変わります。
どんなふうにその場で関わり合っていくかによって
その場の生命体としての性格や機能は大きく変わります。
誰がその場にいるかや、どんな空間であるか(who&what)も大事な要素ですが
どうやってその場を編んでいくのか(how)
はその場の質感を決める決定的な要素になります。
どうやってその場を編んでいくのか(how)
はその場の質感を決める決定的な要素になります。
どのようにプロセスを編んでいくのか
どういう観点から構成していくのか
深く話すと論文みたいになってしまいそうなので、
いくつかの視点だけを簡易にまとめてみます。
どういう観点から構成していくのか
深く話すと論文みたいになってしまいそうなので、
いくつかの視点だけを簡易にまとめてみます。
場のプロセスデザイン12の視点
1.グループサイズの調整
何人で話すか?
というのはその場のコミュニケーションの質感において、決定的な要素だと思います。
トピックに応じて、2人組にしたり、1人作業にしたり、3〜4人にしたり、全員にしたり。
ひとつの会議や会合の中でも、これらのグループサイズの調整を工夫することで質は大きく変わります。
チームアップしていくときのムードの練り方というか。
最近はオンラインでの会議や会話なども増えていますが、オンラインコミュニケーション(zoomやmeet)では同じ部屋に何人いるのかを常に意識しておきたいです。
大人数のオンライン空間は不自由になりがち。
というのはその場のコミュニケーションの質感において、決定的な要素だと思います。
トピックに応じて、2人組にしたり、1人作業にしたり、3〜4人にしたり、全員にしたり。
ひとつの会議や会合の中でも、これらのグループサイズの調整を工夫することで質は大きく変わります。
チームアップしていくときのムードの練り方というか。
最近はオンラインでの会議や会話なども増えていますが、オンラインコミュニケーション(zoomやmeet)では同じ部屋に何人いるのかを常に意識しておきたいです。
大人数のオンライン空間は不自由になりがち。
2.発話の機会を作る
アクティブな会議やワークショップ的な場では
できるだけ早い段階で各人が声を出す機会があるほうが健全な場になりやすいと思います。
できるだけ早い段階で各人が声を出す機会があるほうが健全な場になりやすいと思います。
"単に話を聞く"という形式(授業みたいなやつ)に慣れすぎている我々は
開始10分くらい聴講生モードを続けると口を開くハードルがどんどん高くなってしまいます。
開始10分くらい聴講生モードを続けると口を開くハードルがどんどん高くなってしまいます。
また喋らないでいると、発話や思考の鮮度もどんどん落ちていく感じがするのにも注意です。
3.一人で考える時間
個人でワークシートを書いたり、意見を書き出したりする時間があると、瞬発的なコミュニケーションではなくて、じっくり考えて発話したいタイプの人も発話が可能になりやすいです。
お互いの拳銃に弾がこめらていることをみんなが認識している状態ならば、「あなたは何を書いたの?」と訊ねやすいのもいいことかもしれないです。
お互いの拳銃に弾がこめらていることをみんなが認識している状態ならば、「あなたは何を書いたの?」と訊ねやすいのもいいことかもしれないです。
4.ふたりの時間
ふたり。
つまり、1対1のコミュニケーションには特別な質感があるように思います。
つまり、1対1のコミュニケーションには特別な質感があるように思います。
コミュニティのように複数の人がいる場所の場合でも
ネットワーキングの軸には1対1の人間関係がある。
ネットワーキングの軸には1対1の人間関係がある。
一人でもよく知ってくれている人がいると、場に居場所ができてくる。
また、大勢の前では話題にできないことも
1対1ならば話してみようか
という話題もある。
互いに
聞く、話すをたっぷりできるのが1対1のめちゃくちゃいいところだと思います。お互いの世界経験を交換しながらインタラクティブに世界が練り上げられていきます。
また、大勢の前では話題にできないことも
1対1ならば話してみようか
という話題もある。
互いに
聞く、話すをたっぷりできるのが1対1のめちゃくちゃいいところだと思います。お互いの世界経験を交換しながらインタラクティブに世界が練り上げられていきます。
5.居場所をつくる
居るというのは意外に難しいものだと思います。
場の設計者やファシリテーターは各人の「ここにいて大丈夫」を作ることに注力するというのが仕事だと思う。
場の設計者やファシリテーターは各人の「ここにいて大丈夫」を作ることに注力するというのが仕事だと思う。
6.遊びをつくる
小難しいことを考えすぎるよりも
「楽しい」や「ワクワク」は大事だなと思います。
「楽しい」や「ワクワク」はその場にムードやリズムを作り出すエネルギーを持っていると思います。
「楽しい」や「ワクワク」は大事だなと思います。
「楽しい」や「ワクワク」はその場にムードやリズムを作り出すエネルギーを持っていると思います。
7.制約をつくる
野放図の中では人は安定した気持ちになれない。
次に何が起きるのか、どこへ行こうとしているのか。
今日の目的はなんなのか。どんな人がいるのか。
ここはどこなのか。
必要な土台は安定的に整える。
ある程度のベクトルと、グランドルールで安定した空間をつくる。
建物でいうところの床に相当するイメージです。
次に何が起きるのか、どこへ行こうとしているのか。
今日の目的はなんなのか。どんな人がいるのか。
ここはどこなのか。
必要な土台は安定的に整える。
ある程度のベクトルと、グランドルールで安定した空間をつくる。
建物でいうところの床に相当するイメージです。
8.プランしつつ、場当たり的にいる
綿密に考えて準備はしつつ、
最終的にはその場で起きていることを優先できるようにしておく。
プランは必要だけど、それにはこだわりすぎては良くない
そのために場を感じておく。
考えてきたことは過去、起きていることは今。
その場に生まれる流れやムーヴを察知しながら、勇敢さを持って動く
最終的にはその場で起きていることを優先できるようにしておく。
プランは必要だけど、それにはこだわりすぎては良くない
そのために場を感じておく。
考えてきたことは過去、起きていることは今。
その場に生まれる流れやムーヴを察知しながら、勇敢さを持って動く
9.ホールドしている人の存在の感じ
場をホールドしている人のあり方や存在が
場にはよく反映されると思う。
beはファシリテーターとしていろんな技術を知っているとかそういうこと以上のものだと思います。
生理であり、オリジナリティであると思います。
文章で言えば文体のような。
beingとしてのその人がしっかり出ていること
通り一遍の対応ではなく
その人らしく
その場に耳をすましていることが
その場をユニークに
そして温めると思います。
場にはよく反映されると思う。
beはファシリテーターとしていろんな技術を知っているとかそういうこと以上のものだと思います。
生理であり、オリジナリティであると思います。
文章で言えば文体のような。
beingとしてのその人がしっかり出ていること
通り一遍の対応ではなく
その人らしく
その場に耳をすましていることが
その場をユニークに
そして温めると思います。
10.設計はあの手この手
場の設計はあの手この手だと思います。
何か一つの解決策が全てを解決するようなことはなく
ひとつひとつの企画が、発話が、リアルな場が、複合的に組み上がりながら
場を膨らませていくと思う。
ある企画は扉くらいの役割かもしれないし
あるリアクションはネジ程度かもしれないけれど
そうやっていろんな部品が動的に組み上がりながら
場は芽吹いていくものだと思います。
何か一つの解決策が全てを解決するようなことはなく
ひとつひとつの企画が、発話が、リアルな場が、複合的に組み上がりながら
場を膨らませていくと思う。
ある企画は扉くらいの役割かもしれないし
あるリアクションはネジ程度かもしれないけれど
そうやっていろんな部品が動的に組み上がりながら
場は芽吹いていくものだと思います。
11.出口と入り口
場から出たい人が出れるようにしておくこと。
また、入り口は慎重に設計します。(出会いたい人同士が出会えるように。)
何も考えずに間口を広げるのは結局場の力を失うことになる。
また、入り口は慎重に設計します。(出会いたい人同士が出会えるように。)
何も考えずに間口を広げるのは結局場の力を失うことになる。
12.場の主催者が楽しむ
みんなの意見をききすぎないこと。
ひとりひとりの意見を聞いて、
最終的に多数決で決める。
みたいなことを繰り返すとつまらなくなっていく。
場のオーナーは、自分が本当に楽しむこと。
ひとりひとりの意見を聞いて、
最終的に多数決で決める。
みたいなことを繰り返すとつまらなくなっていく。
場のオーナーは、自分が本当に楽しむこと。
あとがき
場は…
そこに参加する人たちと、
物理的な空間の組み合わせだと思います。
そこに参加する人たちと、
物理的な空間の組み合わせだと思います。
場のオーナーは
その人らしくいること
そして場を見ていること
聞いていいること
受けていること
リラックスしていること
本当であること
その人らしくいること
そして場を見ていること
聞いていいること
受けていること
リラックスしていること
本当であること
その上で構造についても考え尽くすこと
グループサイズや
参加のハードル
楽しみと誓約のバランス
タスクとゆとりのバランス
いろんなものをバランシングしながら
グループサイズや
参加のハードル
楽しみと誓約のバランス
タスクとゆとりのバランス
いろんなものをバランシングしながら
徐々に場の温度を良い湯加減にチューニングしていく
ということで
場に関する観点を並べてみました。